📌公的機関の参照情報と素材
厚生労働省「あかるい職場応援団」では、パワハラ・セクハラ・マタハラなど各種資料(無料)のDLが可能です。定義イラストやリーフレットが豊富に用意されています。
- パワハラ6類型イラスト付き資料(研修・SNS用にも便利)
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/foundation/pawahara-six-types/ - セクハラ・マタハラなど防止冊子(PDF)
https://www.no-harassment.mhlw.go.jp/jinji/download/

一般知識としてはもちろんのこと、これから人事系のキャリアを目指したい人は要チェック。
__転職や就活を目指すあなたへ
「見えない地雷」を知らずに踏んで後悔しないために。
今回は、厚労省の最新データや報道をもとに、職場で頻出する「ヤバいハラスメントTOP10」と、SNSをはじめ日常で話題になる50種類の派生ハラスメントを、初心者にもわかりやすく解説します。
ハラスメント被害に遭った場合の相談窓口の紹介は後半に掲載しています。
ハラスメントTOP10(定義と事例)





何個知っているものがあるかな?
昔は普通だったことが今の世の中ではハラスメントに該当する行為がいくつもあるので要注意だよ🐾



もしかして私も気づかずにやってしまっているかも・・・。
気をつけないと💦
第1位:パワハラ(パワーハラスメント)
職場での地位や人間関係などの優越的立場を利用し、精神的・身体的な苦痛を与える行為。
怒鳴る、無視する、過大なノルマを課すなど6つの類型がある。
第2位:セクハラ(セクシャルハラスメント)
相手の意に反した性的な言動によって不快感を与えたり職場環境を悪化させる行為。
身体接触、性的な冗談、服装へのコメントなどが該当。
第3位:マタハラ(マタニティハラスメント)
妊娠・出産・育児を理由に、業務上の不利益を与えたり、嫌がらせを行うこと。
「妊娠するなんて無責任だ」「この時期は忙しいから妊娠されたら困る」などの発言も対象。
第4位:モラハラ(モラルハラスメント)
無視、陰口、過度な皮肉、侮辱的な態度など、精神的・言語的に相手を追い詰める行為。
外見・人格への攻撃が典型的。
第5位:カスハラ(カスタマーハラスメント)
顧客や取引先から従業員への暴言・土下座強要・過度なクレーム対応など。
企業は対応マニュアル作成や従業員保護が求められる。
第6位:パタハラ(パタニティハラスメント)
男性が育児休暇や時短勤務を希望した際に、「男のくせに育休?」などの発言で妨害・嘲笑される行為。
第7位:アルハラ(アルコールハラスメント)
お酒の席での飲酒強要、イッキ飲み、断酒者や未成年への無理強いなど。
飲めない人への「付き合い悪いな」も含まれる。
第8位:スメハラ(スメルハラスメント)
体臭、香水、たばこ、柔軟剤などの匂いによって他人に不快感を与える行為。
本人が気づかず加害者になるケースも多い。
第9位:エイハラ(エイジハラスメント)
年齢に基づく差別や偏見。
「もう年だから無理」「若いくせにわかってない」などの発言による排除・軽視。
第10位:ジタハラ(時短ハラスメント)
時短勤務や育児時間制度を利用している社員に対し、「どうせ早く帰るんでしょ?」などと嫌味や業務上の不平等を押しつける行為。
その他の話題系ハラスメント40選(かんたんな定義付き)





SNSでも度々話題になるし、どんなことがハラスメントに当たるのか知っておかなきゃ・・・。知らないうちに加害者側にならないようにしなくちゃ。



こんなに存在するのか・・・。
- エアハラ(エアコンハラスメント):空調の温度調整について他人の希望を無視する行為。
- カラハラ(カラオケハラスメント):カラオケへの参加や選曲を強要する行為。
- グルハラ(グルメハラスメント):食の好みや食事スタイルを押し付ける行為。
- ブラハラ(ブラッドタイプハラスメント):血液型で性格や能力を決めつける行為。
- ソーシャハラ(ソーシャルハラスメント):SNS上の投稿や反応を強要したり、監視する行為。
- テクハラ(テクノロジーハラスメント):デジタル機器やツールの使用を強要・非難する行為。
- アカハラ(アカデミックハラスメント):教育・研究現場での権力を利用した嫌がらせ。
- セカハラ(セカンドハラスメント):ハラスメント被害の訴えに対して否定・非難する行為。
- リスハラ(リストラハラスメント):退職や配置転換を強要し、心理的圧力をかける行為。
- スモハラ(スモークハラスメント):たばこの煙や臭いに関する嫌がらせ。
- ハラハラ(ハラスメントハラスメント):なんでもハラスメントだと過剰に反応し、周囲を委縮させる行為。
- テプハラ(テープハラスメント):無断録音や記録を強要する行為。
- リモハラ(リモートハラスメント):リモート勤務での過度な監視や即応要求。
- オワハラ(就活終われハラスメント):学生に他社の選考辞退を強要する行為。
- ペトハラ(ペットハラスメント):ペット話を強要したり、動物嫌いへの配慮を欠く行為。
- シルバーハラ(シルバーハラスメント):高齢者に対する差別的発言や態度。
- ヌーハラ(ヌードルハラスメント):食事中の音やマナーに対して批判・強要する行為。
- オンラインハラ(オンラインハラスメント):チャットやDMでの圧力・誹謗中傷行為。
- パーソナルハラ(パーソナルハラスメント):私生活に踏み込み、詮索・干渉する行為。
- フードハラ(フードハラスメント):特定の食文化や制限食への否定や揶揄。
- ヘアハラ(ヘアスタイルハラスメント):髪型やカラーへの不適切なコメント・強要。
- ルッキズムハラ(ルッキズムハラスメント):容姿や見た目に関する差別や評価の押し付け。
- カミハラ(カミングアウトハラスメント):性的指向や信条のカミングアウトを強要・詮索する行為。
- タトゥーハラ(タトゥーハラスメント):入れ墨に対する差別的な言動や扱い。
- ファミハラ(ファミリーハラスメント):家庭・家族構成への過度な詮索や評価。
- ラブハラ(ラブライフハラスメント):恋愛状況について詮索・強要する行為。
- メイクハラ(メイクアップハラスメント):化粧の有無・方法についての批判や指導。
- トークハラ(トークハラスメント):興味のない話題を一方的に続ける行為。
- モテハラ(モテハラスメント):モテ自慢や他人との比較で不快感を与える行為。
- ボイスハラ(ボイストーンハラスメント):声の大きさやトーン、話し方を非難する行為。
- ボディハラ(ボディハラスメント):体型や外見に関する過剰な発言や評価。
- アニハラ(アニメハラスメント):アニメ趣味に対する偏見・揶揄を含む行為。
- ミュージックハラ(ミュージックハラスメント):音楽の趣味を押し付けたり、批判する行為。
- カップハラ(カップサイズハラスメント):胸のサイズを話題にして不快にさせる行為。
- バースデーハラ(バースデーハラスメント):誕生日祝いへの参加や準備を強制する行為。
- スポハラ(スポーツハラスメント):スポーツ参加・応援への強要、知らない人へのマウント行為。
- トラベルハラ(トラベルハラスメント):旅行経験での自慢やマウント行為。
- ワーカホリックハラ(ワーカホリックハラスメント):長時間労働を強要したり正義視する行為。
- チームハラ(チームワークハラスメント):協調性を過度に求め、個人行動を否定する行為。
- イベントハラ(イベントハラスメント):社内イベントや飲み会への参加を強制する行為。
ハラスメントを起こさない・被害に遭ったらすべきこと





ハラスメントはとてもセンシティブかつ私たちの身近にあるもの。
いざという時の対処法を知っておくことは大切だよね。
企業側・労働者ともに共通認識を持つことが◎🐾
ハラスメントを起こさないために(企業・個人)
- 企業の責任:パワハラ・セクハラ・マタハラなどは、2020年の法改正以降、企業に防止義務が課されています。
職場内方針の明示、相談窓口の設置、教育研修の実施が必要です。 - 個人の意識:相手の受け取り方を意識し、冗談や“常識”が誰かの負担になっていないかを見直しましょう。
被害に遭ったら|公的相談窓口と対応手順
事実を記録する
日時、場所、加害者の言動、証人の有無などを可能な限り詳細に記録。
録音やスクリーンショットも有効です。
社内相談を試みる
会社内にある相談窓口、人事部門、信頼できる上司などに報告しましょう。
匿名相談を受け付けている企業もあります。
外部相談(無料※詳細はURLをご確認ください)
- 総合労働相談コーナー(全国の労働局・労働基準監督署)
全国に設置された無料相談窓口で、パワハラ・セクハラ・雇用条件など幅広い労働問題に対応。
予約不要・匿名相談可。
▶ https://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html - 雇用環境・均等部(室)
セクハラ・マタハラ・性差別などの相談に専門対応。
企業への是正指導も可能。
▶https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyoukintou/seisaku06/index.html - こころの耳|働く人のメンタルヘルス相談(厚生労働省)
職場のストレスや不安、うつ症状などのメンタル相談窓口。
電話・メール・LINE相談対応。匿名相談可。
▶ https://kokoro.mhlw.go.jp/agency/ - 働く人の悩みホットライン(日本産業カウンセラー協会)
職場の悩みや人間関係・ストレスに関する無料電話相談。
月〜土曜、15:00〜20:00受付。
☎ 03-5772-2183
▶ https://www.counselor.or.jp/consultation/tabid/298/Default.aspx
第三者通報・法的手段も視野に
- 公益通報制度:組織内で違法行為を発見した際、保護されながら内部・外部に通報できます。
- 弁護士相談:労働審判や損害賠償請求など、法的対応のサポートを受けられます(初回無料の相談窓口もあり)。
- 労働組合・SNSなど:外部に助けを求める選択肢として有効な場です。
※公的機関の相談はすべて無料で、匿名・予約不要です。必要に応じて併用するのが効果的です。
サマリー


- 職場で報告されるハラスメントは、TOP10以外にも50種類以上の派生系が存在します。
- 「これは軽いかも…」と思っても、言葉や環境が苦痛を生むこともあります。
- 自分自身の言動に気をつける意識と、被害時の記録・相談の方法を知ることが、防御力になります。
- 転職や就活の前に、職場選びの視点を広げておくことが、自分の安心・キャリアを守る第一歩です。



もし、ハラスメントの被害に遭っていたら1人で悩まず専門家や公的機関も視野に入れて相談してみてね。